【初心者向け】TVOCセンサー(AGS10)で空気の質をチェック!簡単DIYで快適な生活を(Arduino編)
こんにちは!
今回は電子工作ステーションさんから面白いセンサーがあるから是非使ってほしいとのことで、使ってみたいと思います‼
そのセンサーは「ガスセンサーモジュール (AGS10)」という物で、TVOCに反応するセンサーです。
TVOCと言われてもイマイチ分からないかと思います。
TVOCは揮発性有機化合物と言い、ざっくりに簡単に言うと、汚染物質のことです。
つまり、TVOCの数値が高いほど人体の健康を害することになります。
詳しくはこちらのサイトを見ていただくと分かりやすいです↓
TVOC を理解する: 揮発性有機化合物について知っておくべきこと
①「 部品準備」
・ガスセンサーモジュール (AGS10)
電子工作ステーション 690円(送料無料)
※電子工作ステーションさんでははんだ付けをしてくれるサービスがあります。
300円掛かりますが、それをしてもらえばはんだ付け不要で作れるようになります。
・Arduino Uno
今回は使い勝手が良いType-CモデルのArduinoUnoを使っていますが、それ以外でも勿論問題ありません。
電子工作ステーション 1190円(送料無料)(互換ボード)(Type-C)
※UNO以外、Nanoとかでも大丈夫です。
・ジャンパーワイヤー(オス・メス)(4本)
電子工作ステーション 110円(500円以上で送料無料)
・Type-C通信ケーブル(無い場合)
※Androidスマホでよく使うやつです。充電専用ケーブルもあるので、必ず充電専用では無く通信にも対応したケーブルをお使いください。
電子工作ステーション 370円
②「回路」
回路は簡単で、定番のI2C接続で完了です‼
ガスセンサー (AGS10) | Arduino Uno |
VCC | 3.3V |
GND | GND |
SCL | SCL |
SDA | SDA |
③「ライブラリー準備」
下記のgithubからAGS10ライブラリーをダウンロードし、解凍してArduinoのライブラリーフォルダーに入れます‼
ダウンロードしたら展開(解凍)し、ArudinoIDEのLibraryフォルダー内に入れます。
③「プログラム」
ArduinoIDEを起動し、ファイルののスケッチ例から「AGS10」→「AGC10-readTVOC_basic」を選択すると、下記のコードが出てきます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 |
#include <AGS10.h> #include <Wire.h> #include <Arduino.h> // declare sensor AGS10 sensor = AGS10(); // declare data variable int tvoc; void setup() { // begin a serial monitor Serial.begin(9600); // initialize sensor sensor.begin(); } void loop() { tvoc = sensor.readTVOC(); Serial.println(tvoc);//ppm delay(1600); } |
これで書き込めれば完了です‼
ちなみに、AGS10は、MEMS(微小電気機械システム)技術を用いたガスセンサーモジュールです。
MEMSはメムスと読み、ざっくり言うと、微小な電気機械システムのことです。
原理は、金属酸化物半導体表面にガスが接触すると抵抗値が変化する性質を利用して、ガスの存在と濃度を検知しているそうです。
④「結果」
濃度レベル基準表
濃度レベル | TVOC(ppm) |
快適 | 0~660 |
やや快適 | 661~1430 |
やや汚染 | 1431~2200 |
汚染 | 2201~3300 |
やばい | 3301~ |
シリアルモニターを開き、数値を確認してみましょう。
起動時は異常に高い数値になっていますが、数分放置すると正常な値になります。
そして確認したところ、
1000前後!
そして外に出してみたところ、
流石外‼
測定したところは都会の5階ですが、空気が良い田舎とかだったらもっと低くなるのかも?
お次は塩の香りが抜群のスクラブソルトを嗅がせてみます‼
1800くらいまでいきましたね!
最後はシンナーが入っているマニュキュア!
これは嗅ぐだけで強烈で頭が痛くなってきます‼
果たしてどんな数値になるのか?
数秒嗅がせただけでこの破壊力‼
そりゃ短時間嗅ぐだけで頭も痛くなりますわ…
こんな感じで、日常生活上の環境をモニタリングすることで、より良い空間作りに約立てられますね!
AGS10センサーと以前ご紹介したほこりセンサー(DSM501A)を組み合わせれば、部屋環境を更に把握できるようになりますので、
是非応用してみてください^^
現在制作中。